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ホワイトモウル

ホワイトモウル8サイズ  ホワイトとブラックモウル


kohbu tools さんのモウルを扱いました。
  価格はクラムHPへ。
彼はマイクロカービングを行うため、軽いところもラインナップが多いです。

これと同様のブラックウレタンモウルをビルゴマー氏がすでに販売して、私
も15年ほど前から使用しています。
商品としては、同価格で豪奢なバリーキングモウルに淘汰された感があり
ますが、能力的にはそれを上回るものがあります。


抜き刃打撃

まずはベルト剣先抜きなど、強い打撃に常に15年間使用してきました。
もちろん一般の方より使用頻度は高いですが、ご覧のとおり壊れません。
商品として生き残れなかっただけではなく、耐久性がありすぎるため、商売
的にも微妙な存在だったのではと思います。
裏を返すとそれだけ優れた道具という事になります。
バリーキングモウルで抜き刃の打撃をする気には到底なれません。


ブラックモウルの打刻

次に本来のカービング用打刻ですが、ベベラなどの連打でフェザーアウト、
つまり弱く消えていくような打刻は、モウルの中心から自然と徐々に端に移
行させています。
これに気づかされたのは、後にバリーキングモウルを手に入れてからです。


バリーキングモウルの打刻

バリーモウルの場合、金属部分に当ててしまい我に返ります。
これにより、自分の癖に気づかされたわけです。
ただ、これが自分だけでなく、知人であり第一人者と呼べる著名なカーバー
の共感を知って、これは打刻法だと思うようになりました。

金属部がなく、どこでも打てるオールウレタンモウルの実力を知っていただ
けたでしょうか?
打撃も打刻もこれ1本で15年。今でも現役で、バリーモウルは手に入れた当
初だけで、今は予備となっています。
ただこれは使い分けが億劫なだけで、不精な自身の性格からであって、バ
リーモウルが劣るということではありません。

kohbu tools さんはマイクロカービングのためのライトモウル製作に適した
素材からの発想だと思いますが、私の体験話を知った上でブラックモウル同
様品を作るあたり、商売だけでは踏み込めない良い道具を世に出してみよう
という気概を感じます。
実際利幅は少ないですが、やはり物つくりの世界は良い道具の存在はあり
がたく、業界活性化にもなります。
何より見た目にも楽しいではないですか。




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